Packetix VPN 4.0とSoftether VPN

投稿者: | 2013年12月6日

Packetix VPN 4.0はリモートアクセスの構築に定評のあるVPNソフトウェアです。
Packetix VPNは有料のライセンスですが、
オープンソースのプロジェクトとして、ほぼ同等の機能を持つSoftEther VPNというフリーウェアが提供されています。
PacktiX VPNの開発元 ソフトイーサ株式会社
20131206-softetherlogo.jpg
http://www.softether.jp/
Softether VPNの開発元 SoftEther プロジェクト
20131206-softethertvpnlogo.jpg
http://ja.softether.org/
今回、Packetix VPN 4.0とSoftether VPNについて
『機能』『導入』『サポート』の面から比較してみたいと思います。
〇機能
VPN接続という軸で比較すると接続方式、対応プロトコルについては、差はありません。
但し一部機能について制限されています。
VPN接続以外の周辺機能が実装されていません。
実装されていない機能は以下の6つの機能になります。
 ・DoS 攻撃防御機能
 ・RADIUS / NT ドメインでのユーザー認証
 ・RSA 証明書認証
 ・詳細なパケットログ機能
 ・接続元 IP アクセス制御リスト機能
 ・syslog 転送機能
RADIUS / NT ドメインでのユーザー認証、RSA 証明書認証が実装されていないので、企業ユースでは若干不便かなという印象がありますが、必要ない場面も多いので、気にならないというケースが多いと思います。
実装されていない理由としては、
ソースコードの著作権の問題とアナウンスされています。
今後、著作権の問題をクリアして実装される予定のようです。
〇導入
導入・設定作業という面では差はありません。
〇サポート
SoftetherVPNはオープンソースのソフトウェアです。
そのため、サポートについては原則ありません。
一方Packetix VPN4.0では、
購入時に1年もしくは3年間のサブスクリプション(保守)ライセンスが付属しています。導入時のサポートや運用上発生した各種トラブルについて問い合わせが可能です。
過去、弊社で何度か問合せ等の対応を行っていますが、
比較的スピーディーに回答が来ています。
今回、Packetix VPN 4.0とSoftether VPNの比較を行いましたが、
機能面・サポート面では、一歩譲るものの、
かなり高機能なSoftether VPNがオープンソースとして提供されていることが驚きです。
Packetix VPN 4.0とSoftether VPNどちらも最適な利用シーンがあるかと思います。利用してみてはいかがでしょうか。