今回は、メッシュ型の無線LANネットワークについて
紹介したいと思います。
【過去のシリーズはこちら】
屋外用無線LANネットワーク 第1回 : http://vintage.ne.jp/blog/
〇スター型のネットワーク構成
現在、一般的なネットワークを構成すると、
スター型のネットワークになると思います。
・スター型ネットワークの絵
中心が無線LANのアクセスポイントです。
この形状のネットワークだと、中心のアクセスポイントから
電波の到達する範囲で通信ができますが、限定的です。
前回、無線LANのエリアを拡大するためには
APを増設していけばいいのですが、
中心のアクセスポイントへは有線LANの配線が必要となります。
屋外の無線LANを構築する際に、
各アクセスポイントに対してLANケーブルを配線するというのは
かなり大変な作業になります。
また、
意図したところにAPが設置できないことも想定されます。
〇メッシュ型のネットワーク構成
屋外向けの無線LANの構成でよく利用されるが、
メッシュ型ネットワークです。
●メッシュ型ネットワークの絵
メッシュネットワークでは、
設置した無線APがLANケーブルで接続されているように相互に
ネットワークを構成します。
データはバケツリレーのように
接続のあるアクセスポイントからアクセスポイントへ、
またアクセスポイントからアクセスポイントへ、・・・・・
と繰り返しバケツリレーのように伝送されます。
ネットワークが構成するアクセスポイントが故障等で
欠落しても、代替のルートを構成することも可能です。
〇メッシュネットワークで必要な物
メッシュネットワークの構築には
下記3種類の物が必要になってきます。
・無線LANアクセスポイント
・メッシュネットワークのコントローラー(メーカーによる)
・コントローラーライセンス(メーカーによる)
〇製品選定のポイント
各製品の選定のポイントについて紹介したいと思います。
(1)無線LANアクセスポイント
・無線規格の対応状況
IEEE802.11Xで規定される
どの無線LANの規格に対応しているか要確認です。
11acに対応する製品のあるので
(11acが必要かどうかというのもありますが。。。)
・有効範囲
どの程度離れてアクセスポイントと通信できるか。
この範囲次第で、アクセスポイントの設置台数等が決まります。
また、接続する端末によっては、
クライアント側の機能が貧弱でそちらの制限の方に影響される場合
パソコンとスマホの無線LANの性能は割と見逃せないです。
・アンテナの指向性
電波の出す方向が製品・アンテナによって異なります。
「無指向性」と「指向性」の2通りの製品があるので、
利用用途ごとに注意してください。
特に指向性の製品を利用する場合には、
設置場所・角度で利用できる範囲が大きく変わることになるので、
・1台当たりの接続台数
1台当たりに接続できるクライアントの台数に上限に注意しましょ
メーカーによっては推奨数等を公表しているところもあるので
確認して見ましょう。
・設置の方法
無線のアクセスポイントの設置方法について確認しましよう。
本体にブラケットが付属していれば設置しやすいし、
特定の場所に設置する必要があれば
それに合わせた固定金具なんかも用意する必要があります。
(2)コントローラー
(3)ライセンス
・コントローラの要否
メッシュの管理をするコントローラですが、
製品によっては、無線LAN AP自体がその機能を持っている場合もあります。
構成するネットワークの要件にあわせて製品の選定が必要です。
・管理できる無線アクセスポイントの台数
製品によって管理する無線APの台数が異なります。
ネットワークの規模によって使い分ける必要があるので
構築するネットワークの規模と要相談です。
・ライセンスの有無
利用するコントローラのOS等でライセンスが必要になる場合があ
〇メッシュ対応の製品
メッシュ対応の無線LANアクセスポイントについては、
各社からいろいろ製品が出ています。
弊社が注目しているメーカーは
アルバネットワークスです。
・アルバネットワークス オフィシャルサイト
http://www.arubanetworks.co.
特にこの270シリーズは、
屋外専用の設計で、外観等も考慮されています。
http://www.arubanetworks.co.