○アプライアンスって便利。
弊社では、VPN環境の構築にあたって、
Softether PacketiX VPN4.0を推しています。
利用にあたっては、
Packetix VPNを動作させるサーバが必要です。
Packetix VPN ServerはWindows、
1セッションあたりの負荷低く、スペックの要求も高くないので、
サーバとして動作させるマシンについても選択肢が広いということ
しかしながら、Packetix VPN Serverを0ベースで構築する場合、
OSのインストールやセットアップ作業でひと手間必要です。
また、サーバとしてマシンを動作させる場合、
安定した動作を保証していく必要ががあり、
(PC筐体、サーバ筐体でも)
不安な要素はたくさんあります。
そんな時、
○今回の検証マシン
検証したPacketix VPN Serverのアプライアンス製品は
ぷらっとホーム EasyBlocks PacketixVPNアプライアンス
http://openblocks.plathome.co.
です。
・製品購入時にOSは設定済み。
・設定はネットワーク関連の設定だけ(←
・PacktixVPNもインストール済み
と、手間が省ける申し分ない状況。
・内蔵FlashROMの利用で、HDDレス・
・そのうえ、ファンもついていない(本体がヒートシンク形状)
で故障の心配もないという安心設計です。
検証した製品は、小規模向けのStandard Edition 「EBAX/P4x」です。
○設定は2段階。ネットワークの設定とPacktiX VPNの設定
EasyBlocks PacketixVPNのアプライアンスの設定は
2段階で行います。
1段階目はアプライアンスのネットワークの設定、
2段階目はPacketixVPNの設定を行います。
[ネットワークの設定]
まず、最初にネットワーク関連の設定を行います。
WEBブラウザから設定を行います。
特に難しいことはないです。
Buffaloレベルのルータを手動で設定できるスキルがあれば
問題なく設定できるレベルです。
OSそのものはLinuxが組み込まれているので、
ネットワークインタフェースが、eth0、
Linuxを扱いなれていないと「?」
eth0の利用を前提としてもらえればOKです。
[Packetix VPNの設定]
ネットワーク関連の設定が完了したら、
次はPacktixVPNの設定です。
PacketixVPNの設定については、
Packetix VPN Serverマネージャから行います。
Packetix VPN ServerマネージャはSoftetherのサイトで
ダウンロード(無料)できるツールです。
Packetix VPNの管理者であれば、なじみ深いツールです。
(余談ですが、たまにバージョンアップされているので、
都度バージョンアップしましょう。)
PacketixVPNのサーバ設定については、
過去のブログ記事でも取り扱ったことがあるので、
今回は省略!!
※設定画面のキャプチャを取り忘れていました。
次回検証する際に載せます。
○価格感はやや割高?しかし、手間を考えれば。
OpenBlocksのサイトでの価格はオープン表示。
・http://openblocks.plathome.
ダイワボウさんなどのディストリビュータとお付き合いのある会社
そちらからの購入も可能だと思うので、価格は要確認です。
ぷらっとホームのオンラインストアでも購入は可能です。
・ぷらっとホームオンラインストア
(リンク先:http://online.plathome.
最近は、
しかし、アプライアンスとしての特徴や初期構築の手間を考えると
納得感のあるプライスと考えることもできるかなといった形。
製品の選定にあたっては、
○サポートもわりと悪くない。
製品の保証としては、
・弊社出荷日よりセンドバック1年間
・添付品は弊社出荷日より30日間、欠品の充当、または 初期不良交換のみ
となっていて、いたって標準的。
記事の後ろの方に書くが、
サポートに問合せをさせて頂いたが、
次年度以降のサポートも準備されているので、
必要であれば考えてみてもよいかもしれない。
○IPv6には未対応なので要注意。
さて、今回の検証で一番はまったのは
「IPv6の折り返し通信」
の検証だ。
割とIPv6の折り返し通信については、
パフォーマンス等についても評価しているので、
この検証項目は外せない。
しかし、結論から言うと
「IPv6の折り返し通信」は「NG」でした。
(正確に言うとブリッジのセッション確立には成功した。
ただ、いろいろな理由で実用には。。。という状況だ)
サポートに問い合わせて判明したのだが、
このアプライアンス製品については、「IPv6未対応」なのだ。
↑仕様書等には記載がない。(
※本音トーク
アプライアンスと名乗るからには、
その製品のサポートする機能はすべからく網羅して対応してほしい
SoftetherのオフィシャルサイトでもIPv6対応は謳っ
対応してほしかった。。。。
むしろ対応していれば、もっと評価は高かった。
同じトラップにはまる人がいないように
なぜ「NG」なのか記載しておきたいと思う。
今回の検証では、
2台の「EBAX/P4x」を利用して1台をServer、
利用している。
また、各インタフェースについては
eth0をNTTフレッツ網側にDHCPで接続、
eth1をローカルネットワーク側に接続
するという構成で検証した。
NG要素① ipv6の名前解決ができない。
一番のNGだった理由は「NTTフレッツのipv6ネーム」
通常IPv6の折り返し通信をする際には、
ブリッジ接続の宛先として、
しかし、「EBAX/P4x」ではv6の名前解決をしないため、
フレッツ網側のDNSによる名前解決が行われず、
接続先のIPアドレスが不明な状態でセッションの確立できないの
いろいろ逃げ道はないかと考え、
v6のIPアドレスを直接指定する方法では、
ブリッジセッションを確立することができた。
ただ、v6のIPアドレスをDHCPで取得しているので、
IPアドレスが変わるとセッションが切れてしまうというデメリッ
いまいち感がたっぷりある。
IPv6で固定IPで利用すればと思うが
そもそも、「EBAX/P4x」
web画面でのネットワーク設定はipv4の設定項目だけで、
v6による設定項目はない。
NG要素② v6のiptablesが編集できない。
packetixVPNで外せない話題がFW・
前述したが、「EBAX/P4x」
web画面でのネットワーク設定はipv4の設定項目だけで、
v6による設定項目はない。
ということで、iptablesの編集ができるのは、
ipv4のiptableのみということだ。
一応、ip6tableの状況としては、
セッションとしては確立できるし、
softetherの仕組みから、
十分という話もある。
ただ、443以外のポートについては、
443以外のポートを利用したい方にはおすすめできない。
ipv6折り返し通信については、
この2つの条件でNGとなってしまったので、
速度の計測等は行っていないので、あしからず。
○総論
はまった項目を長々と書いてしまったが、
ipv4の世界でPacketixVPNを利用するにはいい製品
ただIPv6に対応していたのであれば、
もっといい製品だと思ったのも事実。
ぷらっとホームさんには対応した次期製品を期待したいと思いなが
今回の検証は終了。