Google API 第1回

投稿者: | 2014年12月18日

今回はGoogle APIについて紹介します。

Google APIとはGoogleが提供するプラットフォームやサービスのリソースへアクセスするためのAPIです。Gmail APIやCalendar API、Drive APIなどがありアプリケーションに組み込むことができます。
ここではGoogle APIの基本である通信方式と認証、挙動、メソッドについて説明します。

Google APIの通信方式と認証
Google APIを使用する上で基本となる通信方式について説明します。
Google APIの通信方式は、2種類あります。
・通信方式1:OAuth1でアクセス許可をもらいATOM形式で通信する
・通信方式2:OAuth2でアクセス許可をもらいJSON形式でhttpsを使って通信する
※OAuth1、OAuth2はGoogle APIを使用するための認証の仕組みです。
古いAPIでは通信方式1が使用され、新しいAPIでは通信方式2が使用されています。現在、通信方式1は徐々に使用されなくなり通信方式2に置き換えられています。Googleでは通信方式1を非推奨、通信方式2を推奨しています。

この通信方式を利用してAPIを使用するための認証を行いアクセス許可をもらうことでAPIとの通信が可能になります。認証のシナリオはアプリケーションによって異なります。
以下、対応しているアプリケーションです。
・Webサーバーアプリケーション
PHPやJava、Pythonの、Ruby、ASP.NETなどの言語やフレームワークを使用するWebサーバーアプリケーションに対応しています。
・インストールされているアプリケーション
コンピュータ、モバイルデバイス、タブレットなどのデバイスにインストールされているアプリケーションに対応しています。
・クライアント側(JavaScript)をアプリケーション
ブラウザで実行されるJavaScriptアプリケーションに対応しています。
・限られた入力デバイス上のアプリケーション
ゲーム機、ビデオカメラ、プリンタなどの限られた入力デバイスで実行するアプリケーションに対応しています。
※詳しくは参考サイトの「OAuth2」を参照されてください。

Google APIを使う
Google APIを試す場所としてGoogleが提供している「Google APIs Explorer」というのがあります。現在、68種類のAPIがサポートされておりGoogleの様々なAPIをブラウザ上で試すことができます。

例えば、CalendarのAPIを使用すると特定のユーザのカレンダー情報を取得できます。
以下がその取得した情報です。
CalendarのAPIは通信方式2なのでJSON形式で情報を取得できます。

Google APIのメソッド
Google APIには共通のメソッドがあります。
メソッド名と機能は以下の通りです。
・list:一覧を取得
・get:IDを指定して一件取得
・insert:新規作成
・update:更新
・patch:部分的に更新
・delete:IDを指定して一件削除
これらのメソッドはどのAPIにも共通しており、「リソース名.メソッド名」で使用することができます。これらのメソッドを複数組み合わせて実行する「batchリクエスト」というのがあり、複数の操作を連続して実行する場合にとても便利です。

以上がGoogle APIの基本知識となります。
興味がありましたら一度Google APIに触れてみてはいかがでしょうか。

次回はGoogle APIを使用したアプリ開発について紹介します。

<参考サイト>
OAuth2
Google APIs Explorer

 

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