YAMAHAルータでIPv6・L2TPv3による拠点間ブリッジ接続 第3回

投稿者: | 2015年3月5日

YAMAHAルータで IPv6折り返し通信によるL2TPv3での
拠点間接続の第3回。

[過去のエントリはこちら]
・YAMAHAルータでIPv6・L2TPv3による拠点間ブリッジ接続 第1回
http://vintage.ne.jp/blog/index.php?itemid=371

・YAMAHAルータでIPv6・L2TPv3による拠点間ブリッジ接続 第2回
http://vintage.ne.jp/blog/index.php?itemid=388

今回は、支社側の設定について紹介したいと思います。
本社側の設定については、第2回で紹介しています。

まずは、構築環境のおさらい。

〇構築環境
NTT西日本のエリア内でのIPv6。
NTT東西のマタギが発生する環境ではないので、
その辺の設定は、今回のエントリでは設定を割愛します。

2拠点を接続したので、
・拠点A ・・・ 本社拠点(こちら側にサーバ等が設置。DHCP等の機能有り)
・拠点B ・・・ 支社拠点(接続されるサイト)
という設定で進めていきたいと思います。

〇設定内容(拠点A:支社拠点側)
・ブリッジの設定
 >bridge member bridge1 lan1 tunnel1
 >ip bridge1 address XXX.XXX.XXX.XXX/24 ※1
 
 ※1 ルータのLAN1のIPアドレス
  
・WAN側のIPv6設定
・L2TPv3のトンネル設定
 >tunnel select 1
 > tunnel encapsulation l2tpv3-raw
 > tunnel endpoint name (接続先ルータのipv6ネーム) fqdn
 > l2tp always-on on
 > l2tp hostname (ホスト名)
 > l2tp tunnel auth on XXXXXXX
 > l2tp tunnel disconnect time off
 > l2tp keepalive use on 60 3
 > l2tp keepalive log on
 > l2tp syslog on
 > l2tp local router-id XXX.XXX.XXX.XXX ※1
 > l2tp remote router-id XXX.XXX.XXX.XXX ※2
 > l2tp remote end-id yamaha
 > tunnel enable 1

 ※1 ルータのLAN1のIPアドレス
 ※2 接続先ルータのLAN1のIPアドレスになります。

・NATの設定
 →必要に合わせて設定してください。

・L2TPv3の設定
 >l2tp service on l2tpv3
 
・DHCPの設定(L2での接続なので片側だけ)
 →L2での接続になるので不要
  (接続先にDHCPがある前提。)
  
・DNSの設定
 >dns srcport 10000-19999
 >dns server select 1 dhcp lan2 any flets-west.jp
 >dns private address spoof on
 
〇設定のポイント
 支社側から、本社側にtunnelを設定する形式になっています。
 そのため、
 > tunnel endpoint name
 で接続先を設定しています。
 
 また、この接続先をIPv6ネームします。
 ipv6ネーム → IPv6アドレスに名前解決するために、
 フレッツ網側のDNSを指定するのがポイントです。
 
次回、第4回はv6での利点を確認したいと思います。