第1回、第2回とフレッツ網内のIPv6折り返し通信の
概要、準備について取り扱ってきました。
フレッツ網内のIPv6折り返し通信 第1回
リンク先:http://vintage.ne.jp/blog/index.php?itemid=324
今回、第3回はフレッツ網内のIPv6通信をするために、
回線と通信する機器(パソコン、サーバ)等をどう接続するか
ネットワーク構成について説明したいと思います。
接続の構成としては、5種類の構成が考えられます。
実際に、導入するフレッツ回線の種別や終端装置の機器等で
適した構成があるので確認したうえで、選択してください。
パターン1とパターン2はひかり電話を利用しない場合の
接続構成となっています。
パターン3とパターン4はひかり電話を利用している場合の
接続構成となっています。
(↑ひかりでんわの有無で構成が異なるのは
フレッツ網との接続形式が異なるためのようです。)
○構成パターン1:ONU(回線終端装置)に直接接続
IPv6折り返し通信専用に回線を準備できる場合は、
ONUに直接通信する機器を接続します。
○構成パターン2:ONUにルータが接続されている場合
既に、光回線でルータを設置し、PPPoEの接続を行っている場合は、
次の方法で、回線を分岐して接続を行います。
[分岐方法]
1.スイッチングHUBを準備します。
2.ONUとルータの間にHUBを接続します。
3.スイッチングHUBに通信する機器を接続します。
○構成パターン3:ONU分離タイプのひかり電話アダプタが接続されている場合
NTT東西のひかり電話を利用する場合には、
ひかり電話アダプタが接続されているかと思います。
このひかり電話アダプタがONUと一体型になっていない場合、
ひかり電話アダプタのLANポートに通信する機器を接続します。
(↑一昔前のひかり電話を利用している場合はこの構成が多いと思います。)
○構成パターン4:ONU一体型のひかり電話アダプタが接続されている場合
NTT東西のひかり電話を利用する場合には、
ひかり電話アダプタが接続されているかと思います。
このひかり電話アダプタがONUと一体型になっている場合、
ひかり電話アダプタのLANポートに通信する機器を接続します。
(↑現行でひかり電話を利用する場合はこの構成がほとんどだと思います。)
○構成パターン5:IPv6対応ルータを利用している場合
構成パターン2の構成でルータが「IPv6パススルー機能」に対応している場合には、
下記のように構成することが可能です。
この場合、ルータのLAN側に通信する機器を接続します。
今回の作業でネットワークの接続構成については、準備完了です。
次回からは疎通について説明していきます。