YAMAHAルータでIPv6・L2TPv3による拠点間ブリッジ接続 第1回

投稿者: | 2015年1月22日

さて久しぶりにYAMAHAルータネタです。

昨年、YAMAHAよりRTXシリーズのルータについて
L2TPv3をサポートする旨の発表がありました。

〇参照サイト:ヤマハ公式サイト
・拠点間で同一セグメントのネットワークを構築する(フレッツ・VPNワイドとL2TPv3を利用)
http://jp.yamaha.com/products/network/solution/vpn-connect-l2tpv3-rtx1200/

・L2TPv3を用いたL2VPN
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/l2tpv3/#support

さて、いままでYAMAHAルータを利用して拠点間を接続しようと考えたとき、
通信キャリアのVPN網上にIPSecで拠点間を接続するのが
セオリーだったのではないでしょうか。

ヤマハルータで
L2TPv3を用いたL2VPNおよびL2TPv3/IPsecを用いたL2VPNを実現可能になりました。

今回、NTTフレッツ網内のIPv6折り返し通信を利用した
L2TPv3/IPsecによるL2VPNを導入したので設定等について紹介したいと思います。

○対応機種

今回ヤマハでL2TPv3に対応した機種と、
ファームウェアのバージョンについて確認しましょう。

・RTX1210 Rev.14.01.05以降
・RTX5000 Rev.14.00.12以降
・RTX3500 Rev.14.00.12以降
・RTX810 Rev.11.01.21以降
・RTX1200 Rev.10.01.53以降

利用している機種でファームが古いものについては、
バージョンアップが必要なので、バージョンアップをする必要があるので、事前に要確認です。

○構築環境

今回の前提は、NTT西日本のエリア内でのIPv6折り返し通信で導入しました
NTT東西のマタギが発生する環境では、また別途固有の設定が必要となります。
その辺の設定は必要なかったので、今回のエントリでは設定を割愛します。

2拠点を接続したので、
・拠点A ・・・ 本社拠点(こちら側にサーバ等の機能有り)
・拠点B ・・・ 支社拠点(接続されるサイト)
という設定で進めていきたいと思います。

○設定項目

通常、キャリアのVPN網・IPv4でVPNを接続する場合には、
次の接続項目が必要となってきます。

・経路の設定
・ブリッジの設定
・フレッツVPNのPP設定
・L2TPv3のトンネル設定
・NATの設定
・L2TPv3の設定
・DHCPの設定(L2での接続なので片側だけ)

※サンプルのコンフィグについては、
 YAMAHAの公式サイトで公開されているので参照してください
 
今回、IPv6の折り返し通信でL2TPv3/IPsecを行うので、
・フレッツVPNのPP設定
は不要になります。

[ipv6折り返し通信でのの設定項目]
・経路の設定
・ブリッジの設定
・WAN側のIPv6設定
・L2TPv3のトンネル設定
・NATの設定
・L2TPv3の設定
・DHCPの設定(L2での接続なので片側だけ)

さて、次回から具体的な設定内容を紹介したいと思います。